« Aria Asia 【Club Quattro 2009.9.9】 | トップページ | ブラジルという曲 »

2009年12月28日 (月)

チャイコフスキー「くるみ割り人形」

Drrom7tg_3クリスマスの時期になるとチャイコフスキーの「くるみ割り人形」を聴く機会がなんとなく増える気がする。音楽仲間にはクラッシクにも強い友人が多いのだけど、自分は殆どクラッシックを聴かない人である。そんな自分でも数枚のクラッシックCDは持っている。その中の一枚だ。このCDも棚の奥のほうで眠っていたのだけど久しぶりに聴いてみることにした。

このCDを思い出させてくれたのはアマオケでヴィオリンを弾く友人だ。先週の12月23日に彼の所属するアウローラ管弦楽団(http://www.avrora.me/)の演奏会に行ってきた。ここでの演奏曲の中に「くるみ割り人形」から数曲取り上げられていたのだ。この管弦楽団はロシア物ばかり演奏するこだわりの集団なのだがパンフレットの解説がとても面白い。そもそも「くるみ割り人形」で有名なのは第二幕の特徴のある踊りなのだが、今回はこだわりで第一幕からも選曲されていた。 「組曲にある曲だけを取り上げるのは勿体無い」(それでも、時間や組合せの都合上、泣く泣くカットした曲ばかりです。)なのだそうである。

Au1_2 Au2_2  

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでCDを引っ張り出したが、このCDを買ったときの自分のこだわりは全幕収録されていることだった。チャイコフスキーの初演では完成が間に合わず組曲だったのでそちらが有名なんだけど、もともとバレエの曲なので全曲聴かないとストーリーが見えない。自分にとっては子供の頃から知っているお話なのでとても馴染み深いんだけど、お話を知ってる人ってどれくらい居るのかな?

238_2 最初に「くるみ割り人形」を聴いた(知った)のは木馬座のかぶりものをした人達が演じる舞台だった。(木馬座は自分と同世代の人ならケロヨンでお馴染みのはず。二十世紀少年のケロヨンのあだ名の由来でもあるね。)幼稚園のときに毎年の行事で木馬座の観劇に行ってたうちのひとつが「ピーターパン」で、もうひとつが「くるみ割り人形」。ネットで写真がないか探して見たけど見つからなかった。「ピーターパン」はソノシート持ってるのでそちらを載せておきます。この写真みたいなかぶりものの劇です。

お話はある家のクリスマスパーティから始まります。有名な行進曲で子どもがはしゃぎ始めたり、プレゼントにくるみ割り人形を貰ったり...それを兄妹喧嘩で壊してしまったり...、そしてパーティも終わり、クララがベッドに入るとくるみ割り人形とねずみの王様の戦いが始まり、クララは自分が壊してしまったくるみ割り人形を助けます。するとくるみ割り人形が王子様になってお礼にお菓子の国へ連れて行ってくれるのです。ここまでが第一幕。

第二幕はお菓子の国での出来事。こんぺい糖の踊りとかが出てくるのはお菓子の国だからですね。この物語はクリスマスの夜に見た少女の夢を書いたホフマンの童話が原作なのだそうです。

序曲
第1幕 第1番:クリスマス・ツリー
第1幕 第2番:行進曲
第1幕 第3番:子供たちのギャロップと新しいお客の登場
第1幕 第4番:踊りと情景(ドロッセルマイヤーの贈り物)
第1幕 第5番:情景とグロスファーターの踊り
第1幕 第6番:情景(クララとくるみ割り人形)
第1幕 第7番:情景(くるみ割り人形とねずみの王様)
第1幕 第8番:情景(冬の松林で)
第1幕 第9番:雪のワルツ
第2幕 第10番:情景(砂糖の山の魔法の城)
第2幕 第11番:情景(クララと王子)
第2幕 第12番:ディヴェルティスマン a.チョコレート(スペインの踊り)
第2幕 第12番:ディヴェルティスマン b.コーヒー(アラビアの踊り)
第2幕 第12番:ディヴェルティスマン c.お茶(中国の踊り)
第2幕 第12番:ディヴェルティスマン d.トレパーク(ロシアの踊り)
第2幕 第12番:ディヴェルティスマン e.あし笛の踊り
第2幕 第12番:ディヴェルティスマン f.ジゴーニュおばさんとピエロ
第2幕 第13番:花のワルツ
第2幕 第14番:パ・ド・ドゥ a.序奏
第2幕 第14番:パ・ド・ドゥ b.ヴァリアシオン I (タランテラ)
第2幕 第14番:パ・ド・ドゥ c.ヴァリアシオン II (こんぺい糖の精の踊り)
第2幕 第14番:パ・ド・ドゥ d.コーダ
第2幕 第15番:終りのワルツと大詰め

上記が曲目のタイトルなんだけどストーリーが判ると各曲の音から情景が眼に浮びますよね。そういえば父の所有するレコードにも「くるみ割り人形」の33回転のEPがあったので楽曲も幼少から馴染みがあったわけだ。「花のワルツ」の最後の最後のところで針飛びがしていつまでたっても終わらないレコードだった。(笑)

中学の頃の音楽の授業で聴いたかどうかは定かではないが、好きになるクラッシックは不思議と情景が結びつくような交響詩とかが多かったし、「くるみ割り人形」も情景が目に浮ぶところに共通性がある。後にプログレッシブ・ロックに傾倒するんだけど感覚としては同じなのかも。

高校のときに聴いたELPのアルバムで、クラシックをロックで演奏したものに「展覧会の絵」があるんだけど、アンコールでやったのが「ナット・ロッカー」。メロディが「くるみ割り人形」の行進曲なんだよね。題名もNutcrackerをNutrockerに直していて洒落ている。これもプログレに傾倒した理由のひとつだと思っている。運動会の徒競走のバックでかかってたこともあったっけ。

そして社会人になってからだけど本物のバレエを見に行った。嫁がバレエを習っていたのでつきあいで行ったのだった。結局数回しか行かなかったけどそのうちのひとつがキエフ・バレエの「くるみ割り人形」だった。ゴージャスな舞台だったのを覚えている。今も生きていたらたまに一緒にバレエなんか見に行くこともあったかもしれないな。検索したら今年もキエフ・バレエは日本で公演していたみたいだね。(http://engekilife.com/play/12318/schedule2009kiefu_02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アウローラ管弦楽団の演奏ではそんなことまで思い出させてくれた。しかし「花のワルツ」の最後の盛り上がり部分は生で聴くと最高にかっこいいよね。今CDで聴いてたけどやっぱり迫力が違うや。音の重なり方が半端じゃない!

と言うことでチャイコフスキーの「くるみ割り人形」はクラッシクの中では一番思い入れがあるというお話し。今年もブログは思いっきりさぼってしまった。来年はどうなることやら...

それでは、良いお年を!

|

« Aria Asia 【Club Quattro 2009.9.9】 | トップページ | ブラジルという曲 »

コメント

これは、素敵なエッセイですね。
素敵な話の中に、アウローラを盛り込んでくれて光栄です。音楽にあわせて思い出を遊ばせるって、最高の楽しみですよね。次回、3月にも「くるみ割り人形」を演奏するので、よろしくお願いします。次は、ELPのあのメロディも出てきますので。

投稿: べんしま | 2010年1月12日 (火) 23時09分

べんしまさん、こんばんわ。コメントありがとう。コメントが表示されずに何度も書かれたようですね。申し訳ないです。最近迷惑エロコメントが多いので公開は許可制に変えたんですよ。今日は久しぶりに早く帰れたのですぐに気づいたのだけど普段だとコメント公開までにしばらくお時間を戴きますのでご了承ください。3月の日程はまたメールで教えてくださいね。是非見に行きます!

投稿: マルコーニ(烏天狗) | 2010年1月12日 (火) 23時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171395/47136415

この記事へのトラックバック一覧です: チャイコフスキー「くるみ割り人形」:

« Aria Asia 【Club Quattro 2009.9.9】 | トップページ | ブラジルという曲 »